2003年03月18日

映画鑑賞日記: Los niños de Rusia

(2001・西) 英題The Children of RussiaIMDb logo

インタビューと過去の映像とを織り交ぜたドキュメンタリーフィルム。

1930年代スペイン。内戦の激化によりバスク地方の子供3500人がソ連に学童疎開する。数ヶ月で帰国できるはずであったが、世界大戦の勃発などにより、彼らは20年に渡ってソ連で過ごすことになる。出国時小学生であった彼らも、帰国が許されたときにはすでに成人し、結婚しているものも多かった。20年離れて暮らしていた両親とは、家族らしい愛情を持つことができず、地域社会も彼らを「スペイン人」として受け入れることができない。帰国した2000人のうち、半数近くがまたソ連に戻っていったという。

ピカソのゲルニカの絵を覚えている人は多いだろう。フランコ将軍の反乱軍に協力していたドイツ軍が、共和国政府側に属するバスク地方の村ゲルニカを爆撃。ピカソが描いたのはその当時の様子である。このゲルニカの絵が当時の映像とともに映画の冒頭部に使われている。私はこの絵の実物を見たことはないけれど、それでもそのメッセージ性は伝わってくる。ピカソは以降、故国スペインに戻ることはできなかったという。

戦争とは。家族とは。アイデンティティーとは。イデオロギーとは。

アメリカが開戦に向けて大きく一歩を踏み出したこの日、この映画を見た意義は大きい。

10点満点中9点。
ラベル:documentary 9/10
posted by げんまいちゃ at 07:03| 島根 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | Film | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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