2012年09月25日

映画鑑賞日記: エンディングノート

(2011・日本)IMDb logo

砂田麻美初監督。癌宣告を受けてからわずか半年で死に至る父親の様子を、実の娘である監督が客観的に、しかし暖かく、見つめる。

とにかくすばらしい親子である。いわゆる「完璧」とは違う意味で。

父親を「段取り命」と揶揄し、死に至るまでの段取りをカメラで追う娘の、冷徹なまでのプロ意識。自分の父親の最期を世間に見せるなら、どうしてもいい面だけを見てもらいたいだろう。でもそこを踏みとどまったことで、より彼の人間らしさ、愛らしさがにじみ出てくる。

そしてこの父親。死ぬまでにしておく to do リスト は、「他人とは違う、自分らしい死に方」とかそんなことではない。自分が死を迎えるにあたり、それに対する姿勢をきちんと示しておくことが、残された者たちの負担を減らし、彼らの心の痛みを和らげることになるだろう、という徹底した他者への思いやりが、すべての行動の根底にある。

普通のお涙頂戴でないところが素晴らしい。

10点満点中7点。

ラベル:documentary 7/10
posted by げんまいちゃ at 00:00| 島根 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | Film | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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