2014年07月12日

映画鑑賞日記: Blue Jasmine

(2013/米)IMDb logo 邦題: 『ブルージャスミン


私とはあまり相性のよろしくないWoody Allen監督作品でござりまする。でもいつものように色々と賞を取ったり、評判になったりするので、懲りもせず観にいってしまうのでござりまする…。ですがまあ、結果から言うと、今までの作品ほど「インテリが作ったゲージツ作品ですよ、どうだ!」的な鼻もちならない臭いが少なかったのでございます。おそらく鼻持ちならない女が自滅していく様を描いた作品であることが勝因かと思われます。主演のCate Blanchettが熱演しております、その鼻持ちならない女を。

鑑賞後の何も残らない感じは見事なまでに今までの作品と同じなところが悲しいところなわけで。それがなんだか、この監督を高く評価できないポイントなのかもしれません。例えば"August: Osage County"なんかも家族内でぎゃんぎゃん喚いて泣いてする作品でしたが、家族だからこそ、相手を愛したい気持ち、理解されたい気持ちがその底流にきちんと流れているのが見て取れて、家族のドラマとしてきちんと成立している感がありました。ところがこちらはそれがない。沸点の低い人たちが、自分の利益のために相手を攻撃してぎゃんぎゃんと吠えているだけ。「自分が自分が」と他人を押しのけようとする様はとても見苦しいし、その結果どんどん落ちていく様を見て「さあ笑いたまえ、コメディーですぞ」という姿勢もものすごく品がないというか、なんと言うか…。作品としてはいつもよりましですが、監督としての評価は微塵も変わらないまま終わったのでした。


10点満点中6点。
タグ:Comedy Drama 6/10
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2014年07月05日

映画鑑賞日記: Mandela: Long Walk to Freedom

(2013/英・南ア)IMDb logo 邦題: 『マンデラ 自由への長い道


ネルソン・マンデラの伝記映画。Justin Chadwick監督って誰だっけと思ったら、"The Other Boleyn Girl "の人だった。あーーー、あれねーーーーー、という感じなのです。前作も同じことを感じたのですが、どこにフォーカスが当たっているのかが今ひとつはっきりしないのです。マンデラ氏が偉大な人物であることはもう既に観客はわかっているわけですから、その上で、彼の私生活の面から夫として、父としてのマンデラを描くのか、さまざまな駆け引きの中で苦渋の選択を迫られ続ける泥臭い政治闘争を描くのか、あるいは彼の身近な一人の人間の個人的な視点から見た彼の一生を描くのか、とにかく「こういった角度で切り取ります」というのが全くないわけです。結果として図書館においてある「まんが世界の偉人シリーズ/ネルソン・マンデラ」とかいう本を斜め読みしたときと同じような感想しか出てこなくて…。

娘さんは本作品のロンドン・プレミアに招待され、出席したその場で父の訃報に接したというようなことを聞きました。偉大な人の存命中、最後の最後のタイミングで製作されたということに価値のある作品かと思います。


10点満点中6点。
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2014年06月28日

映画鑑賞日記: Le passé

(2013/仏・伊) 邦題: 『ある過去の行方IMDb logo


イラン人Asghar Farhadi監督作品。この人の作品を観るのは『彼女が消えた浜辺』『別離』に続いて3作品目です。イラン出身の人が撮る映画というのはなかなか目に触れる機会が少ないせいか、どれもかなり高い評価を受けているように思うのですが、私にとっては最初の作品が一番よかった。回を重ねるたびになんだか小難しくなって、何にフォーカスしたいのかわからなくなってきました。

今度の作品は・・・なんかようわからんけれども、イラン人男性とフランス人女性という組み合わせのカップル二組がなにやらややこしいことを繰り返し、それぞれの家庭の子どもたちを大変な苦しみにおとしいれ、くっついたり離れたり、狂言自殺めいたことをしたり、相手を試したり陥れたり、周囲に多大なるご迷惑をおかけしつつ、なるようしかならない方向へと収束していくという…お話だったと思います。よっくわかんね。



10点満点中5点。
タグ:Drama 5/10 mystery
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2014年06月21日

映画鑑賞日記: August: Osage County

(2013/米) 邦題: 『8月の家族たちIMDb logo


父親が失踪し死体となって発見されたことから、3人の娘とその家族が残された母親の住む故郷の家に帰ってくる。数年ぶりに顔を合わせた一族により繰り広げられる家族の愛憎というか、なんと言うか…。

スゲェ。とにかく。息苦しさを覚えるほど濃密な120分でした。久々に「映画作品」を観ることができました。

母親役のMeryl Streepという人はとにかく恐ろしい人です。怪優ってこういう人でしょうか。癌の治療の影響で鬘をかぶり、痛み止めの薬物中毒になっている強烈な個性の持ち主の役なのですが、もうねぇ、このちょっとイっちゃってる感じが演技だとは思えないくらいリアルで。そこに長女役のJulia Robertsが演技合戦に堂々の参戦。こちらもガンガンに絡んでいって、ものすごい迫力なんです。

いいですね、こういうの大好きです。



10点満点中7点。
タグ:7/10 Drama
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2014年06月14日

映画鑑賞日記: Any Day Now

(2012/米)  邦題:  『チョコレートドーナツIMDb logo


「偏見と戦う人の物語、感動の実話」タイプの作品。

70年代アメリカ。出会ったばかりのゲイのカップルが、劣悪な環境に育つダウン症の子どもを引き取ろうとする、という一文でストーリーの全ての説明は終わってしまうのですが、ただそれだけではないのです。

主役のAlan Cummingがとにかく素晴らしい。ハッピーエンドを祈っていたのに、最後に意表をついたひっくり返され方をしたのも切なかった。
この後『8月の家族たち』を続けて観ていなかったらこれが今年の上半期のベストムービーだったかも。

比べてみて何が足りなかったかというと、ストーリーがキレイ過ぎたかな、と。セクシャルマイノリティーに対する差別はいけません、子どもの福祉を考えましょう、行政はペーパーワークや細則で四角四面の対応をせず現場で何が起こっているかを見極めましょう、・・・などなど。主張がものすごく当たり前で、矛盾がない。「そうはそうかもしれないけどさぁ」的なところがなく、ものすごく道徳の教科書的。観終った後に葛藤が残らず、「あーん、可哀想だったねぇ」というシンプルな感想になってしまったところが敗因だと思います。



10点満点中6点。
タグ:6/10 Drama
posted by げんまいちゃ at 00:00| 島根 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | Film | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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